清洗舎のこだわり祖の一 染み抜き

「落ちませんでした」という札とともに戻って来るシミ。もうダメだとあきらめていませんか?実は、シミの90%は落とせるのです。奧が深いシミの世界を、シミ抜き達人瀧田がご案内します。

シミ抜きの基本は、まず、シミの正体を知ること。
シミは大きく水性と油性に分けられます。また、液体ばかりではなく、ホコリも、泥に含まれる砂粒、紫外線、保管中の環境なども、シミを作る原因になります。

シミは、知識と技術を駆使すれば、基本的には落ちるのです。ただし、条件があります。

大まかに挙げると、

  • 付いてから日数が経っていないこと
  • 生地がシミ抜きに耐えられること
  • 繊維の奥深くに定着していないこと(擦りつけられていないこと)
  • シミにより生地自体が傷んでいないこと
  • シミを落ちにくくする条件が加わっていないこと

などです。

最後の落ちにくくする条件についてですが、たとえば、「血液」は熱するなと言いますね。これは、成分中のタンパク質が固まるからで、落ちにくくなる条件となってしまいます。
大ざっぱに言うと、シミ抜きは早ければ早いほどよく、下手にいじられてない方が落ちる確率が高くなります。

条件がよければ、落ちる、おもなシミ

  • ● 食べこぼし(油、ケッチャップ、マヨネーズ、しょうゆ、ソース、カレー、その他いろいろ)
  • ● チョコレート
  • ● ガム
  • ● 飲料(お茶、コーヒー、ジュース、ワインなどの酒類、その他)
  • ● 牛乳
  • ● 化粧品(口紅、ファンデーションなど)
  • ● 整髪料(ムース、スプレー、ワックス、グリースなど)
  • ● マニキュア
  • ● 人体から出る汚れ(汗、皮脂、角質などによる黄ばみ)
  • ● 血液
  • ● 嘔吐物
  • ● 尿
  • ● インク(水性、油性)
  • ● ボンド
  • ● のり
  • ● 絵の具
  • ● クレヨン
  • ● 墨
  • ● ろうそく
  • ● 機械油
  • ● 灯油
  • ● カビ
  • ● 他の染料などによる色移り
  • ● 花粉
  • ● 泥はねなど

では、落ちるシミと落ちないシミの分かれ目はどこにあるのか。
主なケースを説明しましょう。

シミ抜きに使う洗剤や薬品に繊維が耐えられない場合
はじめは、効力の弱いものを使い、落ちなければ徐々に効力を上げていきます。繊維が耐えられない場合は、効力を上げていくことができません。また、素材によっては、まったくシミ抜き剤を受け付けないものもあります(溶ける、脱色する、毛羽立つ、傷つくなど)。
擦れて付いたタイプのシミ
強く擦れて付いたものは、まるで焼き込んだかのように繊維としっかりと絡まり合ってしまっているものが多く、生地もダメージを受けている場合があるので、十分には落とせません。
タンパク質の変質
たとえば、牛乳や血液にはタンパク質成分が含まれ、熱が加わると固まってしまいます。これを除去するのは非常に難しく、より高度な技術が必要です。
長年の蓄積で化学変化を起こしている場合
長い間放置したり、少しずつ蓄積されたものは、酸化などの化学変化を起こして落ちづらくなっています(襟や袖口、わきなどの黄ジミで、生地のウラまで通ってしまっているものなど)。生地自体が経年劣化していればなおさらです。
手が加えられた泥ハネ汚れ
水、油、砂、ゴミなどが雑多に含まれる泥ハネは、まさにシミの集大成ですが、実は、そのまま一気に落とすのが一番効率がよいのです。たとえば、水洗いで水溶性の成分だけを落とした状態になったりすると、逆に落としにくくなっていきます。

汚れの種類によらず、シルク、レーヨン、カシミア(獣毛)などはシミを落としにくい素材なので、注意が必要です。また、シルクのほか、テンセル、ベルベットなど高級おしゃれ着などに使用される素材もデリケートで、シミ抜きの現場では難しい部類に入ります。

結論から言いますと、自宅で落とせる物もあり、落とせない物もあります。曖昧な答えかもしれませんが、一口にシミと言っても、いろいろな種類があり、また同じシミでもついた衣類によって処理方法が変わりますので、このような曖昧な答えになってしまうのです。

どうしてもご自宅でやりたい場合。生地の素材とシミの成分の組み合わせにより、何通りものやり方がありますので、一言では紹介できないのですが、一番無難なのは、市販の用途別シミ抜き剤を使うことです。手持ちのアルコール類を使うことはあまりおすすめできません。また、やる前に、薬剤で生地にダメージを与えないかどうか、見えない部分で試してみると安心ですね。

いずれにしても、失敗してからクリーニング店に持ち込むと、何も手を加えずに持ち込んだ場合より、落ちにくくなっている確率が高いので、もし心配であれば、はじめからプロに任せることをおすすめします。

シミ抜きを得意とする店では、もちろん、ご自分でやって失敗した、他店で落ちなかったなどのシミも受け付けます。難しいものを何とかしようとするのがプロです。上記で落としづらいとご説明したシミも、ものによっては落とせたり、気にならない程度に薄くできたりする場合があります。

が、先にお話したとおり、気づいたら1日でも早く、手を加えずに持ち込むのがベストであるということも、覚えておいてくださいね。

また、頼む時は、いつ何が付いたかをわかる範囲で伝えてください。当社では、それによってかかる手間が軽減できれば、料金も割安になる場合があります。

シミ抜きは、まさに職人芸の世界。基本的なことはもちろん、経験によって培われた技術も受け継がれていきます。人によっては、いくつかの流派を組み合わせて、独自の技法を持つ場合もあります。

清洗舎のシミ抜きは、不入流(いらずりゅう)。筆者は、50代目の師範免状をいただきました。

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